エフィッシュが観賞魚・水草育成用品を開発する際の、元となる考え方・・・

 多くの方が感じているように、観賞魚・水草の育成維持には難点が多く、水槽の設置スペースやインテリア性、経費の問題などもあり、誰もが簡単に飼えるペットであるとは言い難い面もあります。エフィッシュでは、このような様々な問題を少しでも解決出来るようなハード・ソフトをご提供していきたいと思い、1つ1つの商品を開発しています。その元となる考え方の一部を以下にご紹介します。

●様々な用品を使っても、なぜ上手く飼育・育成できないのか?

 沢山の器具や用品があり、日本国内の水も良質で魚や水草を育成するには適しているのに、なぜ上手く育成出来ないと言う声が多いのでしょうか?

 これまで観賞魚・水草の育成には「自然の摂理に従い、水槽内に小さな生態系を再現する」こと、つまり自然のミニチュアを作れば上手く育成できると提唱されてきました。例えば、雨水が石や砂利で濾されながら地下水となり、川となって魚や水草に供給されるように、ろ過槽にろ材を入れ循環させれば、同じ様にきれいな水が供給されること。あるいは浄化バクテリアは自然発生するので、そのうち浄化が始まると・・・。

 しかし、その飼育方法を実践しても、育成を維持することは難しいと感じたことはないでしょうか。上記の提唱の通り自然を真似ているのに、上手くいかない・・・。おかしいと思いませんか?

●これまでの認識を変えてみましょう

 そこでエフィッシュでは「自然の摂理に従い、水槽内に生態系を作る」という提唱が間違って解釈されているのではないかと考え始めました・・・。

 例えば、「自然の摂理」は大自然だから成立するものであって、水槽という限られた水域内では通用することのない法則の1つです。ところが、多くの方はそれが水槽内でも起こり、「自然と同じように設備しておけば、当然、そこでは生態系を作ってくれ、かつ維持していく」と解釈しているのではないでしょうか。水槽内で生き物を育成する時点でそれは「自然」ではないのです。

 さらに、ショップで流通している魚やエビなどの生体や一般的な水草はその殆どが「養殖もの」で、自然界の生き物ではなく、むしろ人工的な生き物であるという見方も出来ます。現地採集物と言えども、一旦国内に入って水合せすれば、もはや日本の水に慣れてしまうので育成上は養殖ものと殆ど変わりない、という近年の事情を受け止めておかなければなりません。つまり飼われる側も「自然」ではないのです。

●新しい時代に相応しい、新しい飼い方と用品

 これまで上げてきた事柄を考慮していくと、観賞魚・水草の育成は新たな段階に移る必要があり、それ故新しい認識による飼育システムや飼い方、用品が必要になるということになります。勿論それは自然の摂理を完全に無視したものではなく、水槽内での育成に合せた改良が必要です。「これまでと同じじゃないか!」と言われそうですが、実際育成に関する正しい認識をしていないが故に、上手く育成できていない方が多いのではないでしょうか。エフィッシュではこのような誤解を解きながら、正しい育成に導くための用品やサービスを提供していくつもりです。

 これからは「自然の摂理を利用したシステム・用品で、水槽内に人為的な生態系を作り出す」ことの認識が重要になってくるのではないでしょうか。水槽に「小さな自然」を感じつつ、実際は「人工的な管理による自然」という認識基準を持つことが、より上手く育成出来るようになる近道と考えます。