炭酸カルシウム対処法

トラブル対処法 炭酸カルシウム対処法

用品周辺の白い粉 

 水槽の上部や水際、パイプやコードの周りに付く白っぽく砕くと粉状になる塊は「炭酸カルシウム」という物質で、通称「タンカル」と呼ばれています。
 これは水道水中に含まれるカルシウム分の結晶で、水分の蒸発とともにその姿を現します。ちなみに海のサンゴの体の主成分はこの炭酸カルシウムです。
 これは水道水中にも幾らかは含まれますが、砂利、特に大磯砂や川砂に多く含まれており、水中の二酸化炭素の量によって徐々に溶け出し再結晶化します。ちなみにイオン化したそれと同様のマグネシウム分との合計量が「硬度」として示されます。

 前述した通り、サンゴや無脊椎にとっては重要な栄養素であるため、なくなった分をカルシウムリアクターなどで補充する必要がありますが、淡水魚や水草にはあまり必要ありません。
 ただし、アフリカ産の一部の魚には若干必要ですが、硬度の維持という点ではカルシウムよりもAMS78やデカナールAFを利用してマグネシウム分を添加した方が育成は上手くいきます。

 通常の熱帯魚・水草育成であれば水槽周辺の美観の問題だけなので、必要あれば除去していきます。少しふき取るだけでも随分と違った印象を受けるものです。