熱帯魚・水草飼育2ヶ月目

ここでも水草を育成している場合には水替えを行います
 このころにはバクテリアによる水の浄化作用のサイクルがスムーズに進んでいて、特に水草が沢山植えてある場合にはその効果も促進されていて、蓄積された有害なものもかなり少なめの状態になっています。
 また、時々フィルターの吐出パイプから気体が出てくることもあります。これは浄化作用が更に進んでいて、蓄積物分解の最終段階まで分解され、空気中に放出されます。

 しかしながら、安全をみて1ヶ月目と同様に蓄積物を水替えにより除去していった方がいいでしょう。これから後の水替えは、定期的に月に1回は行うべきです。上手く浄化作用が働いているからと言って、これを怠ると浄化バクテリアの優位性が崩れ、すぐに有害な物質が水中に充満します。常に水草や魚やエビを観察し、異常を感じたら速やかに対処していきましょう。

 通常の水替えと同様にソダーツKを使って水道水の塩素中和と同時に、植物の育成に欠かせない、かつ常に不足しがちなカリウムの添加を行います。(カリウムは水草の主食の1つだと考えて下さい)また、水替えにより水草はダメージを受けています。これをケアするためにソダーツAを添加します。更に、水替えの影響で死滅するバクテリアの補充として水創エナジーを追加投与していきます。

 魚だけ飼育している場合でも、コケのことを考えると行った方が後々の管理が楽になります。

<補足>
 フィルターの吐出パイプから出てくる気体の正体は窒素です。これは空気中の約78%を占めるもので、浄化により最終的には物質として安定した形になり、空気中に逃がされます。
 この分解の過程を簡単に言うと、エサ→フン→亜硝酸イオン→窒素になり、窒素はエサを作るときにまた利用されます。これまでこのようなサイクルを作るためには、別にろ過槽や装置などが必要で”脱窒(だっちつ)”と呼ばれていますが、これまで使ってきたエフィッシュの飼育用品で、十分これが起こり得ることがわかると思います。
 腐敗臭がする場合は、窒素だけでなくメタンなどの有害ガスも発生しています。底床・ろ過槽内で発酵系の分解が上手く行われていないためで、水槽内では藍藻などが発生しているはずです。