熱帯魚・水草飼育3ヶ月目

この時期が1つの分岐点になります
 3ヶ月目に入ると、上手く飼えているかどうかがはっきりわかります。その判断は水槽内に発生している藻類(コケ)の状態を見ます。

コケの目立たない場合
 とても上手く育成出来ていて、水槽内の浄化サイクル、つまりバクテリアの浄化能力と栄養素となる蓄積物とのバランスがとれている状態です。
 この状態では、その後、手を加える必要がないと思われがちですが、ちょっとしたきっかけでバランスが崩れてしまいます。まだ、完全なサイクルが出来上がっていないのです。
 既に水槽内にはかなり減少している必須元素(ミネラル分)やビタミン、生長ホルモン、アミノ酸などを投与していくとともに、ろ過材を入れ替えて、後日起こり得るであろう悪影響を未然に防ぎつつ、完全な浄化サイクルを完成させていきます。また、この時期も水替えを行い、より安全な管理をしていきます。

追加使用する用品:アドビタミンソダーツBソダーツF

コケが目立つ場合
 バクテリアによる浄化能力を超え、蓄積物や栄養素が多すぎます。それらを除去し、水槽内を更生するために藻類(コケ)が発生するのです。つまりコケは水を浄化しようとして発生するのですが、飼育者にとっては見た目も悪く厄介で、歓迎できるものではありません。
 このコケを出来るだけ排除するには、発生原因である水の汚れと過剰な栄養分の除去が必要です。先ずは物理的に手で取り除けるものを取った後、水替えを行います。その際はやや多めに水創エナジーを添加します。同時にろ過材の交換により、最も厄介なリン酸を吸着除去するとともに、浄化バクテリアの新しい住み場所を増やし、浄化サイクルを正常に近づけていきます。
 水替えは続けて2~3回行います。場合によってはエビやオトシンクルス、モーリーなどの”アクア版生物兵器”を投入することも一案です。水替えによる蓄積物や栄養素の除去というよりも、水草の育成促進によって栄養分を吸収・除去させる方向で進めていくことが重要です。

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