水の白濁対処法

トラブル対処法

水の白濁り

 水槽の中が白っぽく薄濁りに、または乳白になる症状で、水槽セット初期になりがちです。一般的にいくつかの原因が挙げられていますが、実際のところはよくわかっていないと言えます。
 したがってその濁りが何によるのかの判断がつき難く、対処法も決定的なものは無いと言わざるを得ません。以下に代表的な症状と対処法を記述しておきますが、こちらでも更なる研究を積み重ねていく所存です。


動物性バクテリア(有機物分解微生物)の大量発生

 水槽セット初期の、まだ浄化バクテリアが活性化していない段階では、水槽内の用品(ろ過材や底床土)からの溶け出しや水道水中の微量元素・その他有機物などにより様々な物質が分解されずに存在します。それらを有機物分解微生物(小さなバクテリアやウイルス)が浄化バクテリアの活性前にいち早く吸収しようと大量発生することがあります。この場合、何度水替えをしても治まらない場合があり、むしろ何もしない方が早く透明化することが往々にしてあります。

 水の色としては擦りガラスのような真っ白さで、ボヤっとした印象の水になります。浄化バクテリアが機能すれば治まる方向に向かいますが、長引く場合も多いようです。

 対処法としては水創エナジーの粉を直接水槽内に投入するのではなく、一旦別の容器(紙コップなど)に25℃位の水(塩素中和済み)を入れてそこに水創エナジーを入れ、よくかき混ぜて3~4時間置いたものを水槽内に注ぎ入れます。
 放置する目的はバクテリアを確実に目覚めさせるためと、直接投入の際に、バクテリアの目覚めの前に起こる、先住生物による酵素吸収の予防です。
 目覚めさせたバクテリアつまり生きたバクテリアを入れることで、白濁が治まる方向に向かうと思います。


植物性プランクトンの大量発生(アオコ発生の初期段階)

 原因は不明ですが、植物性プランクトンが先に大量発生する場合に起こる症状で、アオコ発生の初期段階に似ています。この場合水の色は真っ白というよりも、やや緑掛かった乳白といった感じです。裏面に白い紙をあてるとその色味がすぐにわかると思います。

 対処法は上記と同じように、水創エナジーを投与するとともに、ろ過材のチェックです。リン酸吸収のためのろ過材などが入っていなかったら投入してください。既に入っている場合は取り出して水洗いします。それでも心配な場合は煮沸します。
 白濁が完全に緑色になってしまった場合はアオコの発生ですので、コケの発生(3)を参考にして下さい。


底床土(砂利)などの微粉末による濁り

 水槽内に敷く砂利や底床土(ソイル)、セラミックろ過材などに付着する微小な粉が水槽の中に舞っている場合です。水の色は各々の用品の色味に近い白になっているはずです。例えば活性炭ならグレー、セラミックろ過材なら薄黄色、ソイルなら茶褐色などになるでしょう。

 フィルターを正常に作動させておけば数時間で透明化すると思いますが、その粉によってろ過材が目詰まりしないように注意してください。すぐにでも透明化させたい場合は、頻繁に水替えし入水の際に静かに注ぎ入れれば濁りは解消されるでしょう。